子どもに やる気をださせる教え方のコツ!

障がい児教育・知育にピッタリです♪

第73回🍃 とけい学習に入ります✨ とけいが読めるメリット ~時?

時計の読み方

いよいよ時計の学習にきました(*^^*)✨

ここにくるまでたくさんの苦労があったかと思います。

・数字1~10の読み練習 ・書字練習 ・数字の中身

・100までの数字 ・数字の大小

・5とびなどのようなかたまりの数え方

などなど。

何度も壁にぶつかりながら、繰り返し根気よく学習させてきた結果ですね✨

 

 

👇参考までに:時計やお金の学習に入る前に必要なこと

≪数字の大小≫

kobato-kyozai.hatenablog.com

 ≪かたまりから数える≫

kobato-kyozai.hatenablog.com

  ≪〇とび、かたまりの数え方≫

kobato-kyozai.hatenablog.com

 

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時計が読めるメリットとは??

発達障害の子どもは「待てない!!」「我慢が出来ない!!」という態度が日常のもっとも困った行動になってしまいます。

 

先の見通しという発想がもてないと、子どもは「今すぐ現実化!!」を要求して次第に大声出しや泣きがエスカレートしていきます。

 

「あとで!」とか「もう少し待ってて!」なんていう説得には、まず聞く耳はもたずパニックに至ることも良くあるでしょう・・・💦

 

 

f:id:kobato-kyozai:20200108133331p:plain 自閉症状の待てない!という傾向は、親・指導者の悩みの1つとなります! 

 

どうしたら先の見通しをもたせて、我慢させられるのか! 幼児期からの課題 とも 言えますね!(^^)!

 

 

 
f:id:kobato-kyozai:20190618140230p:plainこのような課題をクリアしていく為に「時計が読めることは大いに役立つもの」となります♥

時計は「いつまで待てばよいのか!」視覚的に分からせてくれるものであり、目で見てわかると安心する自閉傾向の子どもにとっては大きな味方となります。

社会生活の中で大切な事「先の見通しを持たせ、我慢ができる」という気持ちを育てていくことに役立っていくのです✨

 

まずは、とけいの学習がどんなスタートをきると良いのかお話していきたいと思います(*^^*)♪

 

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 f:id:kobato-kyozai:20190712153014p:plain はじめに[時計のいろいろ]

時計:一口に言っても、大きさや形は様々なものがありますね。

たとえば・・・

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時計の色々

などなど色々です。

形も様々ですが、時計は「表面に記された数字・目盛り」が肝心になりますね(*^^*)

 

学習では、 

◇時計の長針と短針が「時・分」を表すこと!

数字と数字の間の目盛間隔が「5分」であること!をじっくり、しっかり覚えさせていく必要があるということになりますね✨

 

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まずは「何時?」の意味を知ることからスタート。

この一文「どういうこと?」と思われた方が多いかもしれませんが。

 

時計学習をはじめてするお子さんにとっては、時計は「とけい」という名称でしかありません。

そういうことです。

「何時?」と時計を見せられたところで、学習する前は時計は「とけい」という物でしかないし、そう答えるのが当然です♪

 

最初の学習では、「何時?」とは聞かずに「時を読む道具」であることをプリントを使って教えていくことが初めに必要な事になります✨ 

 

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①時針の読み取り

「1時」や「3時」などのような時針のみ答える課題から始めましょう✨

 

①プリント上の短針がどちらかを教え、

②短針先のたどり方を教える。

②何時?の声掛けをし、

③数字を記入させる♥

 

この4つです。とても簡単そうに聞こえますが、

子どもが自分で「何時何分」とすらすら時計を見て読めるようになるまでには、

いくつものスモールステップの積み重ねが必要となります!!

 

★まずは段階を追って、

・「短針と長針の区別ができる!」

・「針先をたどって数字をよみとれる!」

この2点を目指しましょう☆

 

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①短針(時)と長針(分)の区別をしましょう。

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長針と短針

ここでは簡単に、「短針を指さして何時!」「長針を指さして何分!」

というように、さら~りと流してください。

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②「何時でしょう。」をやってみましょう。

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何時?

「何時?」に対応する針が短い方であることをしっかりと確認します。

初めなので、短針を指差しして(赤鉛筆でポイントして)針先からまっすぐにたどれているか見てあげましょう!

 

子どもの針の見え方はどうか・・・。

針先からまっすぐにたどれるのか・・・。

曲がってしまっていないか・・・。

むりやり線を伸ばして遠くの数字とつなごうとしていないか・・・。

その子どものつまづきポイントはどこか・・・。

ここでもいろいろな発見があるはずです✨

 

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それぞれに合わせた指導方法で★

・たとえば、短針の区別がつかない場合は、針そのものを色介助してみて下さい。

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短針の色介

 

 

・短針の区別はあるけど、針先がたどれない場合は、針先だけに色介助をします。

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短針先の色介助

 

針先の色介助していても、針先の向かう方向にまっすぐ伸ばせず、曲がってしまうお子さんもいます。

そのような時は、まっすぐ」という意味と動きを一致させるように、さりげなく介助をしてあげて下さい♪

 

出来るまで何度も繰り返しがんばってください(#^^#)✨

 

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学習をのばす大事な要素の1つとして、集中できる環境は大切ですよね♪

次回は、時計の学習スタートにおける「集中できる環境」について書いていきます✨

 

また、プリント上では読めるけど具体物になると読めない!

ということにならないように、

具体物と合わせるタイミングをうまく合わせて、どちらでも読めるという状態を目指します😊✨

 

 

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