~大小・多少・上下・前後~
「大小・多少・上下・前後」などは、「同じ・違う、仲間はずれ」以上に抽象的で、広くて難しい概念ですが、日常的には頻繁に使われる言葉です。生活場面でよく見られ、視覚的に判断できる課題で言葉を覚えさせましょう。
コミュニケーションアップにもつなげるために、対面して声掛けしながら進めていきます。同時に、「どっち?」「こっち!」などのいい方も覚えると、判断・選択する力もついてきます。
おおきいほうに〇、ちいさいほうに✖をかきましょう。
おおいほうに〇、すくないほうに✖をかきましょう。
◆大小、多少など、同種間では視覚的に比較出来ても、異種間では「???」となることも多いでしょう。
子どもは異種間の比較では多少と大小と混同することがあります。
(例)異種間の大小
(例)異種間の多少
さらに、象1頭とねずみ5匹「どっちがおおい?」と比べさせた場合、
形の大きさに引きずられて「ぞう!」と答えてしまうことがあります。
そういう時は、かずを数えて考えさせる工夫をしてみてください。
上下、前後などはまず言葉を覚えて、絵図上で答えられるように練習しましょう。
日常生活では二次元だけではなく、三次元空間でも判断し、答える必要があります。ですから、課題をやって終わり!ではなく日常生活の中で、「~の上」、「~の下」の指示を出して言葉の理解を深めましょう!!
😊
ついつい、なんでも言葉抜きの指差しで用をすませてはいませんか?
前後・上下など紙面で言葉を覚えたら、すぐに具体物、具体場面でも使って、定着するように心がけましょう♪
次回は、「えとことばのマッチングカード」活用法です。
子どもは共同注視の意識が育っていないと、指差して名詞を言っても、指差しの先にある物に目線がいかず、「〇〇取って!」と言っても、言われた物を取ることが出来ません。「名詞」を聞くことに集中させ、名詞を覚えさせましょう。
こばとおためしワーク
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