~えんぴつをもつ~
発達障がいの症状をもつ子どもの多くに、箸やえんぴつなどの道具をうまく使うことができない 指先の不器用 さが見られます。
・えんぴつやはさみなどの道具を持ちたがらない!
・えんぴつを持たせても持ち方が変!
・書くのを嫌がる!書かせてもぐちゃぐちゃ書いて終わり!
・握り持ちの時はグリグリと力まかせに書くが、えんぴつ持ちにすると筆圧が弱い。
子どもは見た目で、出来そうもないと思うと拒否したり、ちょっと失敗するとすぐ諦めて、鉛筆を放したりします。
それなら介助して書かせようとすると手は脱力し目は空を泳いだり、すぐ席を離れようとしたりします。
嫌がる子どもにいかにえんぴつを持たせて、書けるようにしていくか、それはひとえに介助の上手・下手にかかっています。
まずいやり方!・・・・・・・
二人羽織のように背後から,えんぴつを持った子どもの手をぎゅっと握って、一緒に書く。これはまずいやり方です。
子どもは覆い被さられたり手を握られたりすると嫌がり、すぐに席立ちします。
子どもの圧迫を感じさせない介助が大切!・・・
対面して座り、前から子どもの手を軽く支えてあげましょう。
右利きの子には左手で、左利きの子には右手で、えんぴつを放さないよう、指のあたりを軽く押さえてあげます。
介助する時は、子どもの人差し指と親指のあたりを強めにおさえるようにして、力を入れるべき指を感じとらせます!!
「2点つなぎ」や「迷路」の課題を使って、えんぴつを放さず持ったまま手を動かす練習をさせてみましょう。
えんぴつを放さず書くことが出来るようになったら、徐々に介助をはずしていきます。
😊
えんぴつは学習に必要な道具です。
えんぴつを正しく持って使いこなすことができれば、これほど手・指の機能を向上させ、手と目の協応を良好にし、注意力・集中力をアップして学習効果を高めてくれる道具は他にはありません。
次は、上位概念の基礎となる「おなじ絵と絵をつなぐ」を紹介します!