幼少の頃は、表情も少なく、感情がないのかなぁと思えた子ども。
成長するにつれて、表情筋も豊かになり、感情が育ってきた、気持ちが育ってきたと感じます。
しかし、『気持ちをあらわす言葉』が絶対的に少ない!
困り感があってもただ大声を出すだけで、「たのしい?」と聞けば「たのしい!」と答え、つまらなそうな時でも「たのしい!」と答えます。
待っていても、子どもの気持ちをあらわす言葉は増えていきません!
意図的に教え込んでいきましょう。
最も習得困難な分野
友達との関わりが友好的であるためには、「相手の表情や気持ちが読める・感じとれること」が何より必要となってきます。
ところが、心の理論が欠如している自閉症状の子どもにとっては最も習得困難な分野となります。
相手の表情が読めないために、叱られていても面白そうに目を輝かせて挑発的な態度をとってしまったり、他児が叱られていたり、泣いている子がいたとしても、興味深そうに顔をのぞき込んだり、嬉しそうに笑っていることもあります。
当然、子どもに悪意があってしていることではありませんが。
対人関係を良好にしていくためには、この課題にトライしていくことは必要不可欠な部分です。あきらめずに働きかけていきましょう(*^^*)✨
表情の読み取り ウォーミングアップ
気持ちを理解する最初のステップとして、表情を正しく読み取る練習をします。
(中級編ジャンプアップこくごⅢ:くわしくすることばより)
「くわしくすることばをかきましょう。」
「笑っている」「泣いている」「怒っている」など、どんな表情か分かってきたら、実際に鏡の前で表情を作る練習をさせて下さい☆彡
他人の表情を意識するようになったり、子ども自身の表情も柔らかくなっていきます。
セリフにあう表情
喜怒哀楽の表情は、日常的にはセリフと一体となって表現されることがほとんどです。
どんなセリフの時にどんな表情になるのか結びつけて考えさせていきましょう。
「セリフとあう表情をつなぎましょう。」
セリフを言いながら、表情を作る練習をしてください☆彡
(一生懸命にイラストを模倣しようとしたり、セリフも迫力をこめて言ったりするので、演技力に驚かされるかもしれません。)
表情と行動にあうセリフ
「💬に気持ちを表すセリフを書きましょう。または言いましょう。」
同じような動作をさせて、セリフを言わせて下さい☆彡
気持ち、言葉、表情の一致は、子どもの対人関係を向上させるでしょう。
感情を表す表現(副詞)
「あてはまるほうを〇でかこみましょう。」
副詞の中にも「気持ちをあらわしている言葉」が多くありますね☆彡
わくわく
どきどき
いらいら
びくびく など。
自分の感情表現に使えるようになると、より気持ちを相手に伝えることができるでしょう♪
状況にあう感情表現を!
「( )に気持ちを表す言葉をかきましょう。」
状況に当てはめて、気持ちの言葉は使えたでしょうか?
こんな気持ちになるのは、どんな時?
「次の気持ちになるのは、どんな時ですか。」
気持ちをあらわす言葉を覚え、日常でも使っていければ、
自分の気持ちを相手に伝えることができ、きっと感情コントロールも良くなって
精神面での成長が感じられていくことでしょう。
次回は、「もしも~たら?」という「仮定・どうなる・どうする」をアップします。
条件が変わると取るべき行動が変わること等、プリント上で学習していきま♪
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