制作活動に欠かせない❝はさみ❞
◎子どもの中には、「紐振りの紐」や「棒振りの棒」はしっかり握るのに、
鉛筆やはさみは嫌がってすぐに放り投げてしまうことがありますよね!?
◎特に、はさみの指穴に指を入れたがらず、手を引っ込めてしまったり。
お家の人も危ないから持たせないように隠してしまうこともあるでしょう💦
しかし、嫌がるから危ないからと避けてしまわず、できることを増やすためにもはさみの正しい使い方を教えさせていきましょう✨⤴⤴
まずは
❝介助しやすいはさみ❞の用意から!
最近は、様々な形のはさみが出回っていて、指の開閉を補助してくれる便利なはさみもでていますね♪
でも、普通のこんなはさみ!良いですよ!
親指の穴と残り4本の指を入れる大きい穴になっているはさみです♥
最初は、握り持ちに近い形で出来るので、介助向きのはさみです✨
いざ、
はさみの開閉運動へ!
指穴に指を入れさせたら、「グーパー・グーパー」と声をかけます。
しかし、指を入れてはいるものの、全く力が入らないという子どもは多いです💦
やらせている側にしたら「とても切る動作にはならないなぁ・・・。」「はさみなんかまだ無理・・・??」とつい思いたくなってしまいます。 しかし、ここであきらめてはいけません。
はさみ練習中✂️
— こばと教材出版 (@T4BTe9KWGM8oxNm) 2023年1月25日
しっかり指穴に指を入れさせて、
二人羽織のように、子どもの手の上にそっと手を重ねています。
介助者の手を吸い付くように動かしてあげたら、わりと簡単に子どもの手も動きます♪#発達障害 #療育 #はさみ#幼児 pic.twitter.com/3FMmlpCCMV
切ってみましょう!
はじめは、
画用紙のような少し厚めの紙の方が持ちやすく切りやすいです!
細い短冊状にした紙をグーパー・グーパーと切り落とす練習から始めてみましょう♪
リズミカルにグーパーを介助すると、パラパラと落ちる紙に気をとられて集中し楽しくやれます。
短冊の切り落としができるようになったら
次は、切り進みの練習です!!
切り進む時、
はさみの刃が完全に閉じてしまうと、まだまだ開閉の動きがスムーズでない子どもにとっては大変です。
手を開きにくくなり、再び刃を開いて紙の切り口に当てられなくなってしまいます💦
刃が完全に閉じてしまわないよう、指穴についているヒットポイントに、ポッチを張り付けておくと、はさみの刃が閉じ切ってしまわないので、切り進みが楽に出来ます。
切り進みが出来るようになってきたら
線に沿って形を切る練習をさせましょう!!
はさみを使えるようになっても、
ただジョキジョキ切るだけでは道具として使いこなせるようになったとはいえません!
右手と左手を協応させ、
目で線を追視しながら作業をする能力が要求されるのです!
(※使っているはさみは、上のヒットポイント付き黄色のはさみと同じ種類です!)
※手首の向きが内側に倒れすぎていないかもチェックが必要です。その都度、手首の傾きも介助します!
たかがはさみですが、感覚統合訓練ともいえます。
図と地の区別
ところで、子どもは形を切っていても「図」と「地」の区別がつかず、全部をごみ箱に捨ててしまうことがあります!
そういう時は、切ったらすぐに(形)と(ゴミの部分)に分けてください☆彡
大事なものと、ゴミを区別する判断力を育てることも制作の目的です!
😊
切り進みができて、線に沿って形に切れて、形あるものになってくると
子どもも自分から「何か切ってみたいな♪」という気持ちが出てくると思います♥
三角形・四角形・円形以外にも、厚手の紙に「魚」や「お花」などのイラストを描いてあげると、楽しくはさみの練習ができますよ♥
子どもに合わせて、直線もの/曲線もの/直線+曲線もの/紙回しの角度などを考えたもので練習するとはさみも上達していきますね♪
(例)
日常生活で頻繁に行われている動作には、「折る」「たたむ」があります。
手の動きや使い方もだいぶ様になってきた今、次目指すものは「 空間認知をのばす課題」ですね♪
こばとのワーク
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