子どもに やる気をださせる教え方のコツ!

障がい児教育・知育にピッタリです♪

第30回🍃 高いハードル 感情・心の成長

~制作で創造力を!~

 幼児期の療育において、

心身のバランスの取れた発達のためには情緒面への働きかけも欠かせません☆彡

 

 気持ちを育て、感情を共有し合うための手段として、「制作活動」は療育の大事な要素でもあります✨

学習を機械的に記憶したり知識を増やすだけでは、結果的に自分の世界を強め、自己満足になるだけ。人間としての心の成長にまでつながりませんよね? 

 

f:id:kobato-kyozai:20190618140230p:plainそもそも認知発達のために学習を取り入れているのは、

言葉の理解を増やし、コミュニケーション力をつけ、社会生活への適応力をつける狙いがあるからです。

 

と同時に、情緒を伸ばしたり、自分の意志や感情を人に伝えたりできるようにするためでもあるのです。

 

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 人間として心の成長を期待する

子どもは、感情が未熟で「快」か「不快」の二極化した表現になりがちです。

豊かな感情を持つためには、生理的欲求や「快・不快」の感覚から、感情が様々に分化していく必要があります。

 

    f:id:kobato-kyozai:20190617142044p:plain のような感情を芽生えさせたいと願いつつも

・感動する
・達成感を味わう
・意欲を持つ
・期待して待つ
・ほめられて嬉しい 。
・他者と関わり気持ちを共有する。

 

感情というのは、

手取り足取りで教えられるものではないし、悩む療育の分野でもありますね!

かなり高いハードルであることは確かなのです!

 

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制作活動が心を伸ばす

「制作活動」は、自発的な感情を醸成してくれる課題です

工作に取り組むことは気持ちを育て、感情を共有し合うを伸ばすことにつながります。 

 

でも、いざ何かを作らせようとなると、お父さん、お母さん、指導者にかなりの根気と忍耐が要求されます💦

 

たとえば・・・

・作ることに興味を持たせたい!

・はさみや色ぬりをさせたいけど、やりたがらない!

・集中も続かない!

・市販の工作では難しすぎる!

・工夫してやらそうにも準備が大変!

・1つのものを完成させたいけど、最後までたどり着けない!

  などなど多くの悩みがつきません。

 

また自閉的症状をもつ子どもは、手先が非常に不器用な子どもが多いですよね。

◇切る

塗る

貼る

ちぎる

丸める

などの作業ひと~つひとつを根気よく教え、1つの作品として、

完成までもっていかせなければなりませんから、とっても大変なのです。

 

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こばとでは、

◇切る 塗る 貼る ちぎる 丸める、などの作業がしっかりと入っていながら、準備も作り方も簡単なものを考えて制作させてきました!

 

子どもの発達段階がまだそこまでいってなかったり、手先の不器用さで形にならない子どもなど様々で、はじめは何を作ったのかわからない???な子どもも当然沢山いました!

 ですが・・・作品として見栄えが良いと嬉しい気持ちだったり、上手にできたかどうかは分かるのです✨

 それに・・・徐々に徐々にではありますが、心の成長に出会える瞬間が必ずあります♪

 

たとえば

出来上がった作品をぐしゃっと破壊したりせず、眺めていられる・・・。

身に着ける作品(お面やサンバイザーなど)を被っていられる、付けていられる・・・。

大事そうに優しく作品をカバンにしまっている・・・。

お迎えにきたお母さんに自分から見せに行った・・・。

教室に着いてすぐ「今日の制作は何?」と尋ねた・・・。などなど沢山♥

 

 こばとの幼児学習教室の子ども達は、

1時間の学習の後(体育の縄跳びや自転車の時間もあります。)20分ほどの制作タイムがあったので、動くおもちゃの時はお友達と遊ぶ時間を取っていました!!

 

お友達の作品を褒めたり、出来栄えを競っているかのように丁寧な作業をしたり、

周りを見て作業のペースをあげられたりと、心の成長もさまざまなようです♪

 

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 🍃「かんたん工作アイデア集」

こばとの制作全てではありませんが、

制作活動として最適なものを抜粋し、1冊にまとめております☆彡

 

 ☆☆少しだけ特徴の紹介☆

・手間が省ける、A4サイズの型紙拡大使用です。
・20分ぐらい(子供が飽きない位の時間)で完成できる内容です。
・作り方と準備する道具がわかりやすく書かれています。
・出来上がりの作品で遊べるものが多くあります。

 

(例)

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制作 犬のさんぽ 説明書

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制作 犬のさんぽ 2人分

 

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完成品

この制作における作業は

◇シールマッチング ◇塗る ◇切る ホッチキスで留める の4工程です。

完成したらワンちゃんのお散歩が楽しめます♪

 

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制作のコツをちょいまとめ


〔コツ1〕何を作ったのかわからない、という仕上がりにはしない。

たとえ、

◇子どもの発達段階がまだそこまで行ってない。

◇手・指先が不器用、うまく動かせない。

ぐちゃぐちゃに形に関係なく色を塗る。

はさみでジョキジョキ切り刻み、形にならない。

 であったとしても「仕方がない。」ではありません😊

 

上手に作りたい気持ちはあってもまだまだ自力ではできませんが、上手にできている作品はわかります♥

必ず形になるように介助したり、組み立てを手伝ったりして完成させ、「自分にも出来た!」いう喜び、達成感を感じさせることが大切です♥

 

〔コツ2〕意欲を引き出す

作品が完成したら

◇グループで作って、友達同士同じもので遊ばせる。

◇動くおもちゃで遊んだり、ごっこ遊びをする。

作って終わり!にしない。


指導者が遊びをちょっと誘導することも必用になるでしょう。

遊びが「また作りたい!」「もっと作りたい!」という意欲を引き出すことにつながります。

 

😊

感情・気持ちの成長につなげていくためのポイントは

「たまに作る」のではなく、毎週1回は必ず作る!ということです。

「今度は何作るのかな?」「今日の制作は何?」と期待する気持ちが生まれます。

グループで作ることも、友達と同じもの作りたい、完成させたい、作ったものを見せたい、上手に作りたい、褒められたい、という気持ちを育てます。

たった20分30分で良いのです☆

 

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次回は、制作活動において欠かすことのできない「はさみの使い方」練習方法についてアップする予定です!

 

f:id:kobato-kyozai:20190525140040p:plainこばとのワーク

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