~ひき算のはじめ~
ひき算はたし算より理解しにくい?
子どもにとって、たし算は「ふえる数」が視覚的に見えるので理解しやすい部類でしょう。しかし、ひき算は「へる数」に具体物を使うと、逆に視覚が邪魔をして自閉的症状の子どもには理解しがたいという面があるようです。
たし算同様に、おはじきやブロックは使わないことをおススメします☆
・違う遊びになってしまったり、並べるこだわりに変化してしまう心配。
・おはじきの個数が足りなくてひき算ができない。
ということになりかねないからです。
[ひくの理解]
ひき算は、プリント上に絵や数字が残っていても「減った数」「無くなった数」は頭の中でイメージしなければなりません。
見えるのに無くなったとイメージするのはとても難しいことなのですね。
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そこで、ひき算もたし算と同様に、
①視覚的にわかりやすい〇を使ってやってみることにしましょう!
②引いたということを視覚化するために✖を書かせてみましょう!
「すうじのかずだけ×をかいて のこりのかずをかぞえましょう。」をやらせてみてください。
「のこりはいくつ?」と問うて、
✖をしていない数をかぞえ、答えの欄に数字を書き込めるようになれば、「ひく」の意味がわかってきたといえるでしょう。
[立式]
次は、たし算同様に立式の練習に進んでいきましょう。
「ひきざんのしきをかきましょう。」をやらせてみて下さい。
いかがでしたか?わりとスムーズにできたのではないでしょうか?
次の山場は
たし算と同様に、絵のヒントがなく数字だけのひき算になった時です。
「ひく数」「のこりの数」を視覚化するために、ここでも✖を使いましょう。
「ひくかずだけ✖をかいてひきざんをしましょう。」
・「~ひく~は?」と式をよませたあと、数字の上に書いてある〇にひくかずだけ「い~ち、にぃ」と言いながら✖を書かせましょう。
✖が書きづらかったら/(スラッシュ)で消してもかまいません。
・やり方を覚えたら子ども自身に、引かれる数の上に〇(小さなたて線や・・・も良いですね。)を書かせてからやってみましょう♥
😊
ここまできたら、次は視覚に頼らない暗算に近づけていきたいですね!!
ですが・・・ここで一気に暗算!!
というのは子どもにとって無理があるので、スモールステップで指を使ったひき算の練習に移っていきます!!
自閉的症状のもつ子どもの多くは、手先が不器用でぎこちなく、指出しの形を維持することが難しかったりします。
ひき算で指をつかう学習は、予想だにしない指の機能の向上につながるだけでなく、同時処理訓練や、注意力・集中力、様々な脳トレが含まれている格好の学習法となります✨
ひき算に活用していくために必要な指出し、指折りの練習方法から書いていきます。
こばとのワーク