~かず・すうじの対応~
前回は、かずの意識を伸ばすための課題として、見比べながら同じ数だけシールを貼ったり、数唱しながらシールを貼りました!
「かずをかぞえる!」ということが分かってきた段階ですね😊
◎ かずは使ってこそ、学習が生きてきます★
生活の中で、自分のお皿におなじ数だけ「いちご」や「お菓子」を入れさせたり、家族の皿に入れさせたり、生活場面での具体物のかずを意識していくといいと思います✨
かぞえるということが分かってきたので、
次は「かずは数字と対応するもの。」という理解につなげていきましょう!!
「かぞえてすうじとつなぎましょう。」をやらせてみて下さい。
・もう「かぞえる」ということは分かってきているはずですから、🔲の中の絵(りんご)を指当て(又はえんぴつ当て)をしてかぞえさせます!
・子ども自身が「いち・に!」と数えたら、最後に言った「に!」を記憶して「2」の数字を探すだけです。
さらに
しかし、
「いくつ?」と聞いても???の表情だったり、「いくつ?」とオウム返しをするようであれば、仕方ありません💦
課題が変わったことで、りんごを1・2・3・・・と数えることに抵抗を感じたり、色塗りだと思い込んでしまうこともあります。
そういうときは、
🔲の中の絵に「1・2・3」と書き込ませてください。
子どもに書き込んでもらう前に、書き込み介助したものを使ってみると何をしているのかわかりやすいかもしれません。
POINT:数唱最後の数字を大きめに書くことです♪
りんごの上に、数字を書き込むことで数字の刺激の方が大きくなります。すると、子どもも「数字を読む!」ということに気付きやすくなります♥ そして、「絵と絵つなぎ」の要領で視覚的に同じ数とつなぐことが分かってきます。
かぞえて数字とつなげるようになったら、
「かぞえてすうじをかきましょう。」の課題にすすみましょう。
子どもは得意げに、絵を指差しして「いち・に・さん」と数えます♥
指導者はすかさず、答え欄を指差して、「書いて!」と声をかけます。
しかし・・・ここでまたもや問題が・・・
子どもの顔には???の表情が・・・
かぞえるには数えたけど「数字が思い出せない!」ということもあります。
絵柄に書き込みをさせたいところですが、書きこみ癖がついても困ります💦
そこで、
絵柄の上、つまり空で数唱しながら(紙から手を浮かして手の動きだけで数字を書かせる)、数え切ったところですぐに答えを書き込ませます。
これで「できた!」になれば言うことなしですが、
子どもの中にはかぞえた数の<次の数字>を書いてしまうことがよくあります。
そういう時は、かぞえた最後の数字を一緒に強調して言ってあげましょう。
〈かずとすうじの対応〉の5合目
◆かぞえて数字とつなげるようになった!
◆かぞえて数字が書けるようになった!
だけでは〈かずとすうじの対応〉の5合目です。
かぞえられるようになったのだから、
当然「3こちょうだい!」と言ったら3こ、物を取って渡してくれるだろうと、
期待して手をだして待ちます。
それなのに、1こだけ渡してよこす。
または、全部渡してよこす。
「えっ!3こよ!!」とがっかりさせられてしまうことがあります。
子どもは<渡す>ということはわかったけど・・・ 絵や数字の視覚ヒントがあれば、対応させることが出来るけど・・・ 耳で「さん」と聞いただけでは3個のイメージとつながらないのです。
仕方がありません。
(B5用紙用意)
最初は、1・2・3と書いた数字の上に、
「いち・に・さん」と言いながらおはじきを置かせてみましょう。
※この時大事なことは、言いながらおはじきを数字の上に置く、ということです。
これが出来たら次は、
1・2・3(先程と同じような紙)にと書いた数字を「いち・に・さん」と言いながら
数字を〇で囲ませてみましょう。
さらに、
数字ではなく3つの点・・・を「いち・に・さん」と言いながら、〇で囲めるようになったらゴール目前です。
「すうじのかずだけ○をかきましょう。」をやらせてみてください。
言いながら、〇が書けたらOKです!
きっと、「3こちょうだい!」と指示された時、「いち・に・さん」と言いながら3こ渡してくれるはずです。
子どもの得意顔もさることながら、指導者も心の中で「できたぁ!」と叫びたい瞬間ですね!!
次回は、たしざん・ひきざんに入るための必須条件!
「数字の大小」を理解していく学習です。
こばとのワーク
プリントアウトしてお使いください♪