~同じ・違う~
1対1対応、マッチングの段階からステップアップして、さまざまな概念を獲得していく上で「同じ」と 「違う」を認識できることが必要です。
子どもは「同じ」 がわかっても、即 「違う」の理解にはつながりません。
視覚優位であれば、同じものを認識することは比較的容易です。
シールマッチングの<同じ絵と絵をつなぎましょう>のような課題は、同じという言葉を発語しなくとも視覚的に判断します。
しかし、
マッチングからステップアップするには「違い」を認識できることが必要になります!
「同じ」「違う」と表現できることは、その後の「仲間はずれ」や「仲間わけ」の概念を教えていく上で大いに役に立ちます。
グループの中から同じものを探し出して〇をつけたり、ちがうものを見つけて✖をつけさせてみてください。
できるようになったら、2つのものを見比べて、「同じ」「違う」を判断できるようにしてみましょう。
例えば、
トランプのマークを書いたカードを作り、比較させると良いでしょう。
◎「ハートとハート」ではなく、「おなじ・ちがう」と言う練習をしましょう。
名詞ではなく、「同じ」「違う」の単語を間違わずに言えるようになったら、<同じときは〇、違う時は✖を書きましょう。>の課題をやらせてみて下さい。
名詞を言わずに「同じ!」と言いながら〇、「違う!」と言いながら✖を書けるようであれば判断は確実です。
😊
「同じ・違う」という言葉を覚えてほしいので、同じ時に「ピンポーン!」と言ったり、違う時に「ブ-ブー!」などと言ったりしない方が良いでしょう。
次回は、「仲間はずれ」の紹介です。
「同じ・違う」を認識できると、上位の概念の理解につながっていくので認知発達を大幅にアップさせることができます。